トラックの自動運転に取り組む主要企業(日野自動車・いすゞ自動車・三菱ふそう・スズキ等)と、試験走行・規制整備・実用化時期の現状を整理する。
主要データ
- 軽油小売価格(全国平均):158.8円/L(資源エネルギー庁「石油製品価格調査」2026年6月1日時点)
- 営業用トラック輸送トン数:204,468千トン(国土交通省「自動車輸送統計調査」2025年12月)
- 運輸業・郵便業の就業者数:353万人(総務省統計局「労働力調査」2026年4月時点)
トラック自動運転に取り組む企業を調べる前に陥りやすい誤解
「自動運転トラック」と聞いて、多くの運送会社の社長が真っ先に思い浮かべるのはドライバーレスで高速道路を走る無人トラックの姿であり、期待がそこへ集中しやすい一方で、実際の制度や現場運用との間には見過ごしにくいズレが横たわっている。
2026年7月時点で国内を走る自動運転トラックは、レベル2(部分運転自動化)またはレベル3(条件付運転自動化)の試験車両がほとんどであり、完全無人(レベル5)の商用車は公道を走っていないため、「いますぐドライバー不足が解決する」という前提で情報を集めると、試験段階のプレスリリースばかりが並び、導入時期も費用も見えないまま時間を消費しやすい。
実際の現場では、自動運転技術を「完全無人化」ではなく、「高速道路でのレーンキープ支援」「後続車無人隊列走行」「倉庫敷地内のトラクター自動移動」といった部分的な支援技術として捉える企業が多く、この認識の差が情報収集の精度のみならず、導入判断の現実性にもそのまま響いてくる。
自動運転トラック開発に取り組む日本の主要企業
トラック自動運転の開発企業を調べる際は、車両メーカー・システムベンダー・運送会社の三者に分けて整理する必要があり、以下では公表されている実証実験データと企業名を中心に記載するが、経済産業省と国土交通省が2025年に改訂した「自動運転の実現に向けたロードマップ」では、後続車有人の隊列走行を2025年以降に商用化し、後続車無人の隊列走行は2027年以降の実用化を目指すとされている一方で、型式認定や道路インフラ整備の進捗次第では時期が後ろ倒しになる可能性も残っている。
完成車メーカー(日野自動車・いすゞ自動車・三菱ふそう)
日野自動車は国土交通省と連携し、新東名高速道路でレベル4(特定条件下の高度運転自動化)の後続車無人隊列走行実証を実施した経緯があり、先頭車有人・後続車無人の編成で、車間距離9メートルを維持しながら最高80km/hで走行するシステムとして公表されているが、資料上では2021年度に実証完了とされているにもかかわらず、商用化の時期は未定にとどまっている。
いすゞ自動車は、東京港大井ふ頭と横浜港本牧ふ頭を結ぶ短距離輸送を想定した自動運転トラックの試験運行を物流事業者と共同で進めており、こちらもレベル4を目指した実証段階であるものの、現時点ではドライバーが同乗する前提での走行となっている。
三菱ふそうトラック・バスは、親会社のダイムラー・トラックとの技術連携により、欧州で先行するレベル2のアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)と車線維持支援を組み合わせた運転支援システムを国内市場にも投入しているが、これは完全自動運転ではなく、長距離運転時のドライバー負担軽減を主眼に置いた導入である。
システムベンダーと協業企業(ティアフォー・ZMP・先進モビリティ等)
ティアフォーはオープンソースの自動運転OS「Autoware」を開発する企業であり、いすゞ自動車やヤマト運輸と組んで物流拠点内の自動運転配送車両の実証を進めているが、公道ではなく私有地内での無人運行を前提とするため、道路運送車両法の型式認定を受けずに実用化できる領域を狙った取り組みとして位置づけられる。
ZMPは物流倉庫や工場構内で使う小型無人配送ロボット「DeliRo(デリロ)」を展開しており、大手運送会社の倉庫敷地内で荷物搬送の自動化を試験している。対象はトラックそのものではない。だが、ラストワンマイル配送の自動化に特化した企業として、運送事業者との接点は多い。
先進モビリティは国土交通省・経済産業省の「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」に採択された企業で、東京臨海部での自動運転バス・トラックの実証を担当したものの、こちらも公道走行実験の段階にあり、2026年時点では商用サービスに移行していない。
運送会社・物流企業の実証参加例(西濃運輸・福山通運・SBSグループ等)
西濃運輸は新東名高速でのトラック隊列走行実証に参加し、実運送データを提供しているが、公表資料によれば、隊列走行による燃費改善効果は先頭車で約4%、後続車で約10%とされる一方で、これはあくまで試験条件下の値であり、商用運行での実績ではないため、費用対効果をそのまま一般化することはできない。
福山通運は、倉庫敷地内での自動運転フォークリフトおよび構内トラクターの実証を進めており、ドライバーが不在の夜間に庫内で自動荷役を行うシステムとして運用を検証しているが、公道走行ではなく施設内完結型の自動化に軸足を置いている。
SBSグループ(SBSロジコム・SBSゼンツウ等)は、東京港周辺のコンテナ輸送で自動運転トラックの試験走行に協力しており、コンテナ車両は定型ルート・定型作業が多いため、自動運転との親和性が高いとされる領域として注目されている。
自動運転トラックの実用化を阻む規制と技術の現状
ここまで企業名を列挙したが、2026年7月時点で「いますぐ購入できる商用の自動運転トラック」は存在しない。理由は単純ではなく、技術面と制度面の二つが重なっているため、どちらか一方だけを見ても実用化の遅れは説明しきれない。
道路運送車両法と型式認定の壁
自動運転車両を公道で走らせるには国土交通省の型式認定を受ける必要があり、レベル3以上の自動運転車は2020年の道路運送車両法改正で初めて認定の枠組みができたものの、大型貨物車両での認定実績はまだ少ない。
型式認定には、以下の要件が求められる。
- 自動運転システムの安全性評価(シナリオベーステストおよび実路走行試験)
- サイバーセキュリティ対策(外部からの不正アクセス防止)
- ソフトウェアアップデートの管理体制
- 運行設計領域(ODD: Operational Design Domain)の明確化と逸脱時の制御手順
トラックの場合、高速道路・一般道・雨天・夜間といった多様な走行環境を想定する必要があるうえ、乗用車に比べて認定取得のハードルが高いだけでなく、積載状態による車両挙動の変化も考慮しなければならないため審査の難度はさらに上がり、国土交通省の公表資料によれば、2025年度末時点でレベル3以上の自動運転システムを搭載した貨物自動車の型式指定申請件数は0件となっている。
改善基準告示との整合性(ドライバーの労働時間をどう扱うか)
自動運転車両に同乗するドライバーの労務管理が曖昧なまま残っている。厚生労働省の改善基準告示では、トラックドライバーの拘束時間と休息期間を規定しているが、レベル3の自動運転中(システムが運転操作を担い、ドライバーは監視のみ)の時間を「運転時間」として扱うか「休憩時間」として扱うかが未確定である。
現場では、自動運転中もドライバーが同乗して監視義務を負う以上、実質的には拘束時間にカウントされるという見方が強く、この解釈が変わらない限り、自動運転による労働時間削減効果は限定的なものにとどまる可能性が高い。
事故時の責任分界と保険の未整備
自動運転トラックが事故を起こした場合、責任がドライバー・運送会社・車両メーカー・システムベンダーのどこに帰属するかが判然とせず、自動車損害賠償保障法(自賠責法)はドライバーまたは運行供用者の責任を前提としているため、システムの不具合による事故を想定した保険商品はまだ十分に普及していない。
国土交通省は2025年度から「自動運転車に係る損害賠償責任のあり方に関する研究会」を設置し、法整備の検討を進めているが、トラック特有の積載物損害や荷主への賠償責任まで含めた制度設計には至っていない。
中小運送会社が自動運転技術の恩恵を受ける現実的な道筋
完全自動運転トラックの商用化を待つのではなく、いま実用化されている運転支援技術(レベル2)を段階的に導入することが、保有台数10〜50台規模の運送会社にとっては費用対効果と運用負荷の両面で現実的な選択肢となりやすく、将来の自動化に備える下地づくりにもつながっていく。
いま導入できる運転支援システム(レベル2)の具体例
以下の技術は、新車購入またはレトロフィット(後付け)で導入できる段階に入っている。
- 衝突被害軽減ブレーキ(AEBS: Advanced Emergency Braking System):前方車両との衝突リスクを検知し、自動でブレーキをかける。大型トラックでは2021年11月以降の新型車に標準装備が義務化されている。
- 車線逸脱警報・車線維持支援(LKAS: Lane Keeping Assist System):高速道路でのレーンキープを支援。長距離運転時のドライバー負担を軽減する。
- アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC):前方車両との車間距離を自動調整しながら一定速度を保つ。渋滞追従機能付きのシステムもある。
- 後方カメラ・サイドアンダーミラー:死角を減らし、巻き込み事故を防ぐ。運転支援システムとセットで導入すると効果が高い。
これらは「自動運転」ではなく「運転支援」だが、事故率低減と保険料削減の効果が実績として報告されており、全日本トラック協会の「安全装置等の導入効果に関する調査」(2024年度)によれば、衝突被害軽減ブレーキ搭載車両は非搭載車両に比べて追突事故発生率が約30%低下している。全日本トラック協会の調査では、衝突被害軽減ブレーキ搭載車両は非搭載車両と比較して追突事故の発生率が約30%低下しており、保有台数50台規模の事業者では年間の事故関連コストを平均で約15%削減できたという報告がある。
補助金を使った運転支援装置の導入
国土交通省の「事故防止対策支援推進事業」では、先進安全自動車(ASV: Advanced Safety Vehicle)の導入費用に対して補助を行っているが、具体的な補助額・条件は年度ごとに変わるため、導入計画を立てる際には最新の公募要領を確認する必要がある。申請窓口は各都道府県のトラック協会だ。
また、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)の「安全装置等導入促進助成事業」の併用可否や申請条件は事業者ごとに異なるため、最新情報はNASVA公式サイトまたは各都道府県トラック協会への確認を推奨する。
リースとレトロフィットのどちらを選ぶか
新車購入時に運転支援装置を標準装備で選ぶのが最も確実だが、既存車両に後付けする「レトロフィット」も選択肢になり、後付けの場合は衝突被害軽減ブレーキやドライブレコーダーに対応製品が多い一方で、車線維持支援やACCは車両側のCANバスとの統合が必要になるため、対応可否をメーカーに確認する必要がある。
リース契約で導入する場合、リース会社によっては運転支援装置のオプション選択と保険料割引をパッケージにした商品を提供しており、月額リース料に含めることで初期費用を抑えられるが、契約期間中の解約条件と残価設定には注意が必要となっている。
自動運転トラックの開発企業を追う際によくある失敗
自動運転トラックに関する情報収集では、中小運送会社の社長が陥りやすい失敗パターンがいくつかあり、その中でも導入判断を誤らせやすいものを三つに整理して押さえておく必要があるが、どれも派手な技術の話に目を奪われたときほど起こりやすい。
プレスリリースと商用化時期を混同する
メーカーや運送会社が発表する「実証実験成功」のニュースを見て、「来年には買える」と誤解するケースが多いが、実証実験の成功は技術的に走行できることを示しているだけであり、型式認定取得・量産体制構築・保険商品整備が完了していなければ商用販売には至らない。
たとえば2019年に新東名高速で実施された後続車無人隊列走行の実証は「成功」と報道されたが、2026年7月時点でもこの技術を搭載した市販トラックは存在しないため、実証から商用化まで5年以上かかるのが現実だと理解しておく必要がある。
海外事例をそのまま国内に当てはめる
米国や欧州で自動運転トラックの試験走行が進んでいるニュースを見て、「日本でも同じことができる」と考えるのは早計であり、日本の道路交通法・道路運送車両法・貨物自動車運送事業法は独自の体系を持っているため、海外で認可された技術がそのまま国内で使えるわけではない。
特に米国では州ごとに自動運転規制が異なり、テキサス州やアリゾナ州では無人トラックの商用運行が一部認められているが、日本では国土交通省の型式認定と警察庁の道路使用許可の両方が必要になるため、制度の違いを理解せずに海外事例を参考にすると、導入計画が空転しやすい。
「自動運転=ドライバー不要」と誤解したまま情報を集める
自動運転技術の最終目標がレベル5(完全自動運転)であることは事実だが、商用トラックでレベル5が実現する時期は誰にも分からず、にもかかわらず「ドライバー不足を一気に解決する手段」として自動運転を調べ始めると、実用段階のレベル2・レベル3の技術を見落とし、結果として何も導入しないまま時間だけが過ぎる。
現場では、「完全無人化」ではなく「ドライバー1人あたりの運行距離を延ばす支援技術」として自動運転を捉え直すほうが、情報の読み方も投資判断もぶれにくくなる。
自動運転トラック導入を検討する際の安全上の注意点
運転支援システム(レベル2)を導入する場合でも、現場では名称の印象が先行しやすく、実際の機能と責任範囲を誤解したまま運用に入ると事故リスクが高まるため、導入前の説明と導入後の教育を切り離さずに設計しておくほうが混乱を招きにくい。
「システムが運転する」と誤解しない教育の徹底
レベル2の運転支援システムは、あくまで「支援」であり「自動運転」ではなく、ドライバーはいつでも運転操作を引き継げる状態でシステムの動作を監視し続ける義務があるため、この点を理解しないまま運用を始めると、ドライバーがシステムに過度に依存し、緊急時の対応が遅れる事故につながる。
導入時には、メーカーが提供する操作研修を必ず受講させ、システムの作動条件・作動限界・作動停止時の警報を全ドライバーに周知する必要があり、特に雨天・夜間・トンネル内など、センサーの精度が低下する環境では手動運転に切り替える判断基準を明確にしておきたい。
デジタルタコグラフとの連携で「システム任せ運転」を検知する
運転支援システムとデジタルタコグラフを連携させると、ACC作動中の運転挙動データを記録でき、急ブレーキ・急ハンドルの回数が減る一方で、ドライバーの操作介入回数が極端に少ない場合は、システムに過度に依存している兆候として運行管理者が確認すべき対象になる。
NASVAの「運行管理の高度化に係る調査研究」(2023年度)では、デジタルタコグラフとドライブレコーダーの映像を組み合わせた分析により、システム依存型の運転挙動を早期に発見できた事例が報告されている。
保険契約の補償範囲を確認する
運転支援システム搭載車両の事故でも、基本的にはドライバーまたは運行供用者の責任となるため、自賠責保険・任意保険の補償範囲は従来と変わらないが、システムの不具合が事故原因と認定された場合には、メーカーのリコール対象となるか、製造物責任法(PL法)に基づく損害賠償請求が可能になるケースがある。
保険会社によっては、運転支援システム搭載車両向けの特約(システム不具合時の弁護士費用補償等)を提供している場合があるため、契約更新時に確認することを推奨する。
次にやるべきこと:自動運転技術の情報収集と導入判断の手順
ここまでの内容を踏まえると、中小運送会社が自動運転技術を追う際には、将来の完全無人化だけを見据えるのではなく、現時点で使える技術と制度情報を整理しながら段階的に判断する手順を持つことが重要になり、情報収集の順番を誤らないだけでも無駄な比較や期待外れの商談をかなり減らせる。
Step 1:自社の課題を「完全無人化」以外の軸で整理する
「ドライバー不足」を自動運転で解決しようとするのではなく、以下の個別課題に分解して考える。
- 長距離運行でのドライバー負担軽減(→ACC・車線維持支援の導入検討)
- 事故率の削減と保険料の抑制(→衝突被害軽減ブレーキ・ドライブレコーダーの導入検討)
- 倉庫敷地内での荷役効率化(→構内自動運転トラクター・無人搬送車の導入検討)
- 夜間・早朝の運行体制確保(→中継輸送・共同配送の組み合わせ検討)
課題を分解すると、完全自動運転を待たなくても対応できる技術が見えてくるため、投資対象の優先順位もつけやすくなる。
Step 2:国土交通省・経済産業省の実証事業リストを確認する
自動運転トラックの最新動向を把握するには、以下の公的情報源を定期的にチェックする。
- 国土交通省「自動運転の実現に向けた取組」(公式サイト内の専用ページ)
- 経済産業省「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」採択事業者リスト
- 全日本トラック協会「物流DX推進に関する情報」(会員向けメールマガジン)
- 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募情報
これらの資料には、実証実験に参加している企業名・実施場所・スケジュールが記載されており、単なる話題性ではなく、商用化時期の目安を推測する材料として活用できる。
Step 3:運転支援装置(レベル2)の導入補助金を申請する
自動運転の商用化を待つ間に、いま使える運転支援装置を導入して事故率削減の実績を積む。補助金申請の流れは次の通りだ。
- 都道府県トラック協会に「事故防止対策支援推進事業」の申請要件を確認(年度初めに公募開始)
- 車両購入またはレトロフィット契約の前に、補助対象機器リストに該当するか確認
- 申請書類(事業計画書・車両仕様書・見積書)をトラック協会に提出
- 交付決定後に契約・導入を進め、完了報告書を提出
補助金の採択時期・予算枠・審査基準は年度・地域により異なるため、申請前に各都道府県トラック協会または国土交通省の最新公募情報で詳細をご確認ください。
Step 4:メーカー・ディーラーの実車デモに参加する
運転支援装置は、カタログスペックだけでは実際の使い勝手が分からず、日野自動車・いすゞ自動車・三菱ふそうの各ディーラーは定期的に試乗会・実車デモを開催しているため、運行管理者とドライバーを同行させて体験する機会を作ることが望ましい。
試乗時に確認すべきポイントは次の通りだ。
- ACC作動時の加減速フィーリング(荷物を積んだ状態での挙動)
- 車線維持支援の介入タイミング(カーブでの自然さ)
- 衝突被害軽減ブレーキの警報音と作動閾値(誤作動の頻度)
- システムのON/OFF切り替え操作の簡単さ
ドライバーが「使いにくい」と感じるシステムは、結局使われなくなるため、導入前に現場の声を拾い、運用ルールに反映させることが欠かせない。
Step 5:導入後の運用ルールと教育体制を整える
運転支援装置を導入したら、運行管理規程に以下の項目を追加する。
- システム作動条件と作動限界の周知(雨天・夜間・トンネル内での制約)
- システム不具合発生時の報告手順
- デジタルタコグラフと連携したシステム使用状況の記録・確認手順
- 定期的な操作研修の実施(年1回以上)
特に、新人ドライバーには運転支援装置の「限界」を先に教え、システムに依存しない基本運転技術を身につけさせる順序が重要であり、この教育設計が導入後の事故防止と定着率に直結する。
自動運転トラックは「待つ技術」ではなく「使える部分から導入する技術」だ
完全自動運転トラックの商用化時期は、2026年7月時点では見通せない。だが、レベル2の運転支援技術はすでに市販されており、事故削減と労働負担軽減の効果が実証されている。
ベテラン運行管理者はこう言う。「自動運転を『ドライバーがいらなくなる技術』と思っている社長の会社は、何も変わらない。『ドライバー1人で走れる距離を延ばす技術』と捉え直した会社から、補助金と新しい車両を手に入れている」。つまり、自動運転技術は「待つもの」ではなく「使える部分から段階的に導入するもの」として理解した企業ほど、現実的な成果に近づきやすい。
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